本記事ではGTEC CBTのリーディングの試験内容とその対策・コツについて取り上げます。対策で必要なスキルもわかります。
4技能を評価する英語試験の一つであるGTECは年々入試で採用する大学が増えており、CBT版が最も需要があります。
GTEC CBTリーディングの試験内容
形式 | 55分で40題 |
解答方法 | パソコン画面に問題が表示され、マウスクリックで解答。 |
出題の素材 | 実際に学生生活や講義などで経験・遭遇する場面、媒体・情報。
メール、広告、新聞記事、観光案内、料理のメニュー・レシピ、学校行事や課外活動のお知らせ、スケジュール表など。 |
主に問われる能力 | ・速読力
・情報検索力(スキャニング:scanningの力、短時間で必要な情報を見つけ出す力) ・概要把握力(スキミング:skimmingの力、短時間で概要・要点を大掴みする力) ・筆者の意図を推察する力 |
特徴 | GTEC CBTはリスニングとリーディングの二つのセクションがCAT:Computer Adaptive Testing(コンピュータ適応型テスト)と呼ばれる試験形式を採用している。
CATでは、最初は全員に同じ問題が出題されるが、受験者の正解・不正解の具合から、次に出題される問題が変わる。 問題の難易度が、正解が続けば上がり、不正解が続けば下がっていく。 出題される問題の難易度が受験者の実力に応じて変化し、難しい問題で正解が多ければ、スコアが高くなるように設計されている試験形式。 日本の大学入試の英語民間試験で採用されているのは現時点(2020年4月)ではGTEC CBTのみ。 |
GTEC CBTのリーディングで出題される内容、問われる力は、TOEICとかなり共通します。
実際にTOEICで求める力(ビジネス場面での英語能力)とGTEC CBTが求める力(留学や大学生活などアカデミックな場面での英語能力)は共通するものがあると思います。
大学の勉強でも社会人の仕事でも、どちらも効率よく物事をこなして進める力が求められますよね。
GTEC CBTリーディングの対策・コツ
GTEC CBTのリーディングは、時間の割に問題数が多く、対策してコツをつかんでおかないと、高スコアの攻略は難しいです。
以下にGTEC CBTリーディングの対策・コツをご紹介しています。
・まず高校レベルの基本的な文法・語彙をおさらいしておく。
・速読力を鍛える。文の意味、あら筋を大まかに理解しながら速く読めることが大事。
方法としては、普段使っている教材の長文をストップウォッチ機能のあるものでタイム計測しながら何度も読む。
高校でGTECを受験(CBT版ではないが)している方は、スコアレポート(個人成績票)のWPM値をチェックして毎回アップさせることに取り組む。
・スキミング力(本文の要点・概要を大掴みする力)、スキャニング力(本文を読み流して、ほしい情報を素早くつかみ取る力)を、演習を通じて身につける。
演習には「GTEC CBT公式問題集 第2版」や「センター試験過去問の類似問題」などを使う。
問題によっては英文を全部読む必要はない。
設問から必要な箇所だけを見つけ出す力も試されているので。
なお、演習には「TOEIC公式問題集のPart7の類似問題」を使うのもアリ。
・本番でも普段の練習でも上記の速読力、スキミング力、スキャニング力を駆使してスピーディに解くことを心掛ける。
普段から意識して取り組んでおけば解くスピードが上がる。
・時間がかかりそうな問題は、適当に選択して答えて先に進むのもアリ(捨て問にする)。
GTEC CBTでは、一度解答したら前の問題には戻れないので、そうしないと時間が足りなくなる。
まとめ GTEC CBTのリーディングの攻略法・コツ、必要なスキル
GTEC CBTのリーディング問題は、速読力だけでなく、素早く欲しい情報を見つけ出す力、要点をつかむ力など大学生活だけでなく社会人になってからも必要なスキルを試す問題が盛り込まれています。
問題の素材やパターンも様々ですが、演習を重ねて、本記事で述べているようなコツをつかんでおけば、高スコアをとれるようになるでしょう!